ワタル世界は夢ばかり

教師を夢見る大学生ワタルの自由気ままな旅ブログですー!
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2015年4月23日出発
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「フィンランド小学校教育」を実際に見て感じたことまとめ



①はじめに



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 フィンランドは教育が非常に優れていることで有名である。僕が最初にフィンランドの教育について知ったのは大学受験の際、教育書を読み漁っていたときだった。その頃フィンランドは学力調査でどの教科においても軒並みトップに躍り出ていて、今ではフィンランドといえば「教育」といわれるようになった。
 フィンランドの教育は、一度見てみたいと思っていたが、どのように依頼していいかも全くわからないまま旅を始めた。だが、運良く今回の旅でスペイン、フランス、そしてアイスランドを一緒にまわったひらしん(http://gaku-tabi.com )が旅の初めにフィンランドで3ヶ月学校見学やボランティアをしており、今回ちょうどその学校へまた戻るということで、学校見学をさせていただけることになった。



②実際に見た「フィンランド教育」


”テストや宿題はあります。本で書かれているほど『自由』ではない。”

 僕が初めてフィンランド教育について知ったときは、「日本のように全員が全員同じ方向を向いて授業を受けることはない」というようなことが書いてあった。円形型であったり、班単位で机をくっつけてあったり、学校ごとに自由に配置され、一斉授業のような形でかちっとした授業は行わない、と聞いていた。しかし、今回お世話になった小学校では、日本のように机は黒板の方向に向いていた。子どもの様子を見て、集中力が足りていないと感じたときは黒板に向かわせ、少し自由度が欲しければ、机の配置を変えてみるのだそうだ。授業自体も、子供達が主体的に何かを取り組むといった感じではない。

 そして題名にもあるように、テストや宿題もこの学校には当たり前のようにあった。自分のやりたいことを取り組む・強制がないというフィンランド教育の展望がよく紹介されるが、それはそういった学校のことをとり上げているだけであってフィンランド教育全般について論じているものではないと感じた。テストがないのではなく、日本のような競争意識がないといったところだと思う。フィンランドの教育は、おおまかに要項が決まっており、あとは校長先生や担任の先生の方針で大きくその形をかえることができる。使う教科書も教える先生が相談して決めるらしい。このように到達点にたどりつけば学校ごとでそのやり方も自由だ。そういった点でみれば、今回視察した学校が逆に「特殊な例」であった可能性もあるが、話を聞く限りでは、意外と日本の教育現場に近い印象を受けた。


”1時過ぎにこどもたちは帰宅。先生も3時前に帰宅。”

 日本との大きな違いはここかもしれない。6年生でも1時に授業が終わるとすぐに帰宅の途につく。先生も学校で仕事を残ってすることはほとんどなく、学校内の案内を僕らにしてくれるという”残業”をしたのち、3時前に一緒に学校を出た。フィンランドの児童・学生はかなり「ゆとり」を持った教育を受けているようだった。夏休みも2ヶ月近くあり、その間先生もバカンスに出かける。小学生の授業日数は日本に比べ、年間で1ヶ月近く少ないようだった。しかし、学力は世界トップクラス。日本で復活するかもしれない「土曜日の授業」は果たして効果があるのか、疑問に思ってしまうような授業数の差だ。


”進むIT教育、iPad全員に支給。”

 日本でも徐々に取り組みがなされているIT教育。iPadや電子黒板を用いての授業は日本でも取り入れられ始め、教育実習の際も活用させてもらうことができた。しかし、フィンランドはIT教育ではさらに先を進んでいた。まず子どもにはiPadを無償で支給。遊びのアプリなどを入れると1週間没収されるなどの措置をとりながら、毎日の学習活動に活用している。例えば、マインドマップ。ひとつの事柄から蜘蛛の巣状にアイデアを生み出していくこの学習方法をiPad上で行っていた。フィンランドという国がいかに教育に力を入れているかよく分かるシステムだった。


”給食は時間内であれば好きな時間に。バイキング形式で。”

 小学校6年生の給食は11時から始まった。皆で食べに行くかと思いきや、男子は外でサッカーをして、それから食べにきていた。先生曰く、一言外で遊んでから食べますと聞けばいいとのこと。給食のメニューは日本と大きく異なる点がひとつ。生野菜があることだ。日本は一度火を通さなければ給食として提供することができないというルールがある。そのような面もふまえて、フィンランドでは給食は普通の「お昼ご飯」といった位置づけのような気がした。
 一方で、日本の給食は、主食・副菜・主菜など献立のバランスもしっかりとれていて、時間もフィンランドの給食の時間は11時、それだと朝ごはんを食べてから4時間、夕食まで8時間とバランスがとりづらいのに対して、日本は12時半から1時前というちょうどいい時間帯になっている。温野菜のみというのは野菜嫌いを加速させる原因になってしまうような気もするが、それ以外の点では日本の給食の時間はかなり有意義なものだと思った。ただ食べるだけではなく、そこから何かを学ぶ。注目される「食育」についての実践は旅を始めてから興味が出てきたので、こうしたバイキング形式と日本のような配膳から全てを担当する日本の形式の比較など含め、今後も追求していきたい。


”クラスの人数は16人。少人数クラスはたったの6人。”

 クラスの人数は16人。日本の約半分と言える。算数の少人数クラスに至っては、たったの6人。あまりにも少なすぎないかという声もありそうだが、僕がいいなと思ったのは、6人に対しちょうどいい大きさの小部屋を使っていること。大きな教室に数人だけいると、気が散ってしまったりするかもしれない。そういった面で、安心して授業に集中できているような気がした。


その他(※今回視察させてもらった学校のおもしろかったところ)

・ベース、ギター、ドラムの授業があり、教室の後ろにはそういった楽器が備わっている。
・スクールカフェテリアがあり、子どもたちで運営をする。授業を抜ける許可をもらって準備をすることも。もちろん無給である。
・放課後、好きなところで読書をする児童たちがいる
・ソファやイスなど学校のいろいろなところにくつろいだり、自分の好きなことができるスペースがある。
・イスが浅く座ることができない設計になっており、前の方で腰掛けようとすると下にズルズルと下がってしまう。必然的にイスの奥の方に座るようになり、姿勢がよくなり集中力も上がる。
・図書館には絵本がかなりたくさんあった。
・職員室に個人の机などない。好きなように座り、会話を楽しむ。ホステルの共有スペースのようだった。(こんなところで働きたいと思ったくらい素敵だった)




③教育の良し悪しは子どもの学力だけで測れるものではない


 ここまで学力調査で世界一になったフィンランドの教育を、僕の一視点から紹介してきた。日本と違うところ、ユニークな面、どれも新鮮で見ていてとてもおもしろかった。

 ただ今回視察をさせてもらって、考えたことがある。「子どもの学力が上がれば、それは良い教育といえるのか」ということだ。今回の視察の担当をしてくれた先生は、校舎の入り口を通ったとき床にちらかったままの靴を見ながら「日本ならありえないでしょ。」といった。確かによく見ると、靴箱にきちんと靴をいれている児童生徒もいれば、そのへんに転がしたままの人もそれなりにいた。靴のみにならず、かばんや、ジャージなどが放り出されている場所もあった。また、この学校には「掃除の時間」がなかった。掃除は掃除の担当の職員がやる、日本ならまずありえないことだ。掃除も立派な教育の一環だと考える人がほとんどだろう。先ほど書いたような給食もそうだ。それを教育と捉えるかどうか…
 このように、教育とは「学力」だけがその標準とされるべきでなく、学校生活を通して学ぶ様々なことを総じて教育というべきではないかと僕は思っている。子ども同士の関わり合いや、掃除や給食の配膳、身の回りのものの管理など、学校で学ぶべきことは授業以外にもたくさんあり、年齢が浅いほど、その割合も大きい。フィンランドはそういった面ではかなり「ドライ」だったと感じた。個人の能力を最大限引き出せる教育を目指しているように感じられたが、集団や他者との関わりという点では日本よりもすごくあっさりしていて、小学生の頃から日本の大学生のような学校生活を送っているような感覚であった。クラス替えもこの学校では1から2年生に上がるの時の1度、先生も持ち上がり。円滑なコミュニケーションがとれ、お互いをよく知ることができ、勉学にもプラスに働くことがあるかもしれないが、僕はあえて周りの環境を変えたりや関わる大人が変わる日本のスタイルの方が、円滑に動けるシステムや勉強以外のことにフォーカスした場合にはいいんじゃないかと思った。

 今現在、日本ではその教育に関して様々な議論が行われ、フィンランドのような自由型教育をもっと進めるべきだという意見もあれば、学力低下が深刻である以上授業数を増やさなければいけないという意見もある。良くも悪くも、とにかく改革が必要で、日本の教育はこのままじゃいけない!という意見がかなり多く聞かれる。でも、今回の視察を通して「日本の教育って捨てたもんじゃないな!」と僕は思った
 旅をしていて、日本以上に安全安心な国を見たことがない。ショッピングモールに財布を忘れても必ずインフォメーションに届いているし、フードコートなどにいってもいつでも机はきれい、道を歩いていても肩からぶつかることもない(海外だとしょっちゅうある笑)。そのどれもが相手への思いやりの気持ちでなりたっていると思う。他者への配慮・気遣い、それは当たり前のようで意外にできない国の人が本当に多い。日本人のそういった気質は、学校教育と切り離して考えることはできないだろうと思っている。

 「教育=学力の向上」ではない。もちろん学力の向上は教育の最たるところであるとは思うが、それだけでなく、もっと多面的に日本の教育は議論されるべきではないかと思っている。例えば「ゆとり教育」。僕自身、小学校2年生から「ゆとり教育」を受けてきた「ゆとり世代」だ。しかし、僕は「ゆとり教育」が悪い政策だったと思っていない。それについては次回、またゆっくり書こうと思う。
 もちろん議論している人々は、そういった学校全体の教育問題でなく、あくまで学力にフォーカスした面での議論をしているんだと僕も理解している。しかし、いつしかそれが「日本の学校教育とフィンランドの学校教育」について論じているという風潮で広がりを見せている気がしてならなかったので、あえてこういった全体を見渡した「教育」についての意見をまとめてみた。




④最後に


 今回フィンランドの教育現場を見させていただき、誤って認識してきた内容を含め、本当の現場を見られて自分自身すごく刺激になり、とても勉強になった。日本にそのまま取り入れるとおもしろいなと思ったこと(同じようなIT教育は積極的に取り入れていきたい)や、少し形を変えて日本で実践してみたいなと思ったこと、日本のこんなところは負けず劣らずいいなと思ったこと、など今回感じたことは今後の日本での教育実践で役立てていけたらいいなと思っている。


では最後に!
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